ローリング・ストーンズがブルーズをカバーし倒したアルバム“Blue & Lonesome”が出たのは、もう一昨年のことだったか。今度は、逆にストーンズの曲をいろんな人たちがブルーズ仕立てでカバーしたアルバムが出たのだとか。その名も"Chicago Plays The Stones"と。そりゃ聴いてみたくなりますわな。で、これちゃんとApple Musicにあるんですな。
このアルバム、なかなか面白い。ストーンズがかなりのブルーズ好き、というのは有名な話だが、では彼らの曲がブルーズばっかりかというとそんなことはない。しかるに、さほどブルージーでもない曲を本気でブルーズっぽくしたらどうなるか。とりあえず1曲めの"Let It Bleed"で、「これってこんな曲だったっけ?」と。"Sympathy for the devil"あたりはまだ良いとして、"Satisfaction"で「ぇええ〜?」となって、"Angie"あたりは思わず苦笑。でも"I go wild"あたりはちゃんとしたブルーズっぽい。オマー・コールマンって誰か知らんけど。あとミック・ジャガーとバディ・ガイがやってる"Doo doo doo doo doo (heartbreaker)"あたりは何というかもう、さすが、って感じで。あ、ジミー・バーンズとキース・リチャーズがやってる"Beast of burden"も忘れたらいかんですね。それにしてもよくこんな曲をブルーズにしようと思ったな。まあ"Angie"に比べればだいぶマシではあるけども。
ちなみにこのアルバムも、タワーレコードから来たメールで紹介されていて興味を持った物件なのよな。いやもうほんと、ごめんよタワレコ。そのうちまたCDも買いに行くからさ。