第四巻。暴虐の限りを尽くす董卓をいかにして誅滅するか。というところで登場するのがリーサルウェポン・呂布奉先だ。いや呂布って董卓の手下じゃないの、と思うがリーサルウェポンにとってはそんなの関係ねえ。王允に上手いこと言いくるめられて本当に董卓を暗殺してしまう。その王允も、董卓の残党により処刑され結局はあまり事態は改善されてない様子で、献帝は相変わらず逆臣どもに蔑ろにされているような…
- 作者: 宮城谷昌光
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/10/09
- メディア: 文庫
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そんな感じで諸侯入り乱れバトルロワイヤル状態の中、けっこう調子よくのし上がってきた曹操だが、父親を陶謙に殺されて逆上し、徐州で大虐殺をやらかしてしまう。これでだいぶ評判を落としたようだ。明らかにやり過ぎですわな。宦官によって朝廷が腐敗していったこの時代、やはり相当な宦官アレルギーが世の人々にはあるわけで、爺さんが宦官だったってことだけで色眼鏡で見られるのに、そんな無茶をしたらいかんよ。
そんな中、陳宮が張邈をけしかけて曹操を裏切らせ、謀反を企てる。賢い陳宮は「上手いことやったった」と思っているが、荀彧あたりにはあっさりバレてしまうわけだ。あかんやん。
そういうゴタゴタの中、献帝は遷都、というより、李傕とかその辺のヤバい連中から何とか逃げ出す。てなあたりでとりあえず第四巻は終わり。うーん、登場人物が多すぎて、どれが誰でどういう立場なのか、ぐちゃぐちゃになってきたぞ…