野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

蓬莱といえば豚まんよな

十二国記』の『月の影 影の海』、一気に下巻へ。

「ルールのわからないゲーム」に放り込まれた陽子も、少しづつ情報収集をして、だんだんとゲームのルールがわかってくる。と同時に驚きの展開が待っているわけだが、この下巻が終わったところでやっと、この壮大な物語の始まりだ。『月の影 影の海』のストーリーはいわば、十二国記の世界の全体像をイメージしシステムを理解する、ウォーミングアップのための導入部分だ。よくこんな話を思いつき、そして世界を破綻なく(あるいは破綻している部分もあるのかもしれないが、少なくともそうとは気付かせない)構築できるものだと感心する。それにしても、驚くほど内容を覚えてない。まあ何度読んでも新鮮だな。