『騎士団長殺し』の第1部には『顕れるイデア編』という副題がついている。どういうことやねんそれは、と読む前には思っていたのだが、下巻まで読むと実際にイデアが顕れてびっくり。騎士団長ってイデアだったのか。ってこんなこと書いても、読んでない人には何のこっちゃという話なわけなのだけど。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2019/02/28
- メディア: ペーパーバック
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さて、上巻ではまだ、夜中にどこかから鈴の音が聞こえる… なんていうちょっとしたホラーみたいな話だったのが、下巻では騎士団長が登場してしまい、何とも現実離れしたストーリーになってしまった。もちろん村上作品につきものの井戸(今回はちょっと大きめ)もあり。ここまでけっこう一気読みだ。さてこれからどうなりますか。