野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

タイトル以外どこも赤くないけど

キングクリムゾンは好きですか?と問われれば、はい好きですと答えるだろう。でもよく考えてみたら、"In the court of the Crimson King"以外のアルバムは聴いたことがない、ということに気が付いた。あかんやんそんなん。しかし残念ながらApple Musicにはキングクリムゾンのアルバムがほとんどない(最近になって50周年記念のシングルは配信され始めたけど)。 iTunes Storeにはあるが、DRMありってのがどうも気に入らない。だいたい1800円もしやがんの。Amazon.comでダウンロードなら$11.49なのに。だったらAmazon.comで買えよってなもんだが、何というかこの、Expanded & Remastered Original Album Mixってなやつではなくて、オリジナルの構成で聴いてみたいわけなのですよ。よし、たまにはCDを買おう。ものすごい勢いで衰退していっているCDを、こうやって購入することでほんのわずかながらでも延命できるはず。これはもう、CDに世話になったおっさん世代の義務なのだ、と思う。
で、iTunes Storeで"In the court of the Crimson King"の隣に並んでいた“Red”など。

Red

Red

いやーすごいですなこれも。一曲目の“Red”からもうガツガツくる。“Fallen Angel”で休憩するんかと思って油断してるとエラいめにあう。しかし何か耳に残るなこの曲。そして“One More Red Nightmare”はタイトル通りな感じで再びガツガツくる。そして“Providence”、ああまたこういうやつか。8分間も何をぐじゃぐじゃやっとるのかキミらは。“In the court of the Crimson King”でも“Moonchild”の6分間ぐらいがこういう感じなのよな。これ大音量で聴くべきなんだろうなあ。そして最後の“Starless”は、比較的大人しくスタートしたかと思ったら、なんだか怪しげなインプロヴィゼーションを経て、どんどん凶暴化し、ラストはまあ圧巻ですわな。という感じの全5曲で40分。ね、やっぱりこれくらいの長さがちょうど良いと思うのよ。ボーナストラックだ何だって突っ込んでむやみに長くすればええってもんではないの。しかしまあ何というか、強烈だなあこの人たち。