日光って結構なんですってね

『ハゲタカ』下巻を読み終わっての感想を一言でいうと「そんな終わり方すんのかよ」かな。

新装版　ハゲタカ（下） (講談社文庫)

もう、どこにもはっきりとは書いてないけど、to be continued感が満点だ。もちろんこの上下巻だけでも十分面白いのだけど、片付いてない話があれこれあって、もっと続きを読ませろよ、という感じなのだな。
実在の人物、企業、団体には関係のないフィクションです、と言ったって、登場するのは明らかにメリルリンチ、リーマンブラザーズ、ゴールドマンサックス、三菱UFJ、りそな、丸紅、その他諸々な訳で、そうすると作中でゴルフ場に手を出して経営を破綻させた「太陽製菓」は明らかに東ハトですわな。これを再生させるのが鷲津くんの「ホライゾン・キャピタル」なわけだが、東ハトを支援したのはユニゾン・キャピタルってんですかそうですか。恥ずかしながらわたくし存じ上げませんでした。まあそれはそれとして、本作における太陽製菓の経営陣のウンコぶりというのはそりゃもう大したもんで、これ東ハトの創業家から訴えられたりしないの？フィクションですってすっとぼけても丸わかりですよ、大丈夫？と心配になる（大きなお世話だ）。
シリーズはまだ始まったばかりだ。ぼちぼち行きましょう。