野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

五郎ちゃんもすっかり偉なって

いよいよ教授選、財前君これからどうするのかね、という『白い巨塔』第2巻では大学病院だけではなくOB会やら外部の医師会、他大学、さらには厚生省の役人まで暗躍し始めて、これはいよいよ大ごとになりつつも、まあ収まるべきところに収まった。でないと話が続かないからな。それにしても財前派の工作ってずいぶん雑すぎやしませんかと思えて仕方ないが、まあそれでもイケるときはイケる、ってなもんか。

白い巨塔(二)(新潮文庫)

白い巨塔(二)(新潮文庫)

晴れて教授となった財前君、ずいぶんと調子に乗っており、前任の東教授の横暴ぶりをそのまま引き継いだというよりむしろパワーアップして、現代で言うところのパワハラアカハラ全開なのだけど、こういうのって昭和の時代はやっぱり割と普通にあったんでしょうか?いや、そんなの今でも普通にありまっせ、と大学病院の関係者の皆さんはおっしゃるかもしれない。まあ酷い話よね。そうやって調子に乗っていると、やらかしてしまうもんですよ、という前振りをしつつ第2巻は終了し、さて佐々木傭平さんの容態は如何に。