野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

マサルちゃんもお手上げってか

『暴走する世界』という本があったのか。知らんかったな。『グローバリゼーションは何をどう変えるのか』というのが副題だ。
一方で『「暴走する」世界の正体』は、『最強論客が読み解く戦争・暴力・革命』ってなわけで、最強論客とはつまり佐藤優宮崎学というなかなかイカツイお二人。

そもそも革命とは何か、と考えると、東洋と西洋では意味が違う。東洋の革命は基本的に古代中国の易姓革命であり、天子が徳を失うことにより天命が他の者に移り、王朝が改まること。西洋の革命は本来、神との契約の更新(王権神授説ですね)であったが、近代以降ではそれは単に法の更新である、と。うむ。
なぜ日本で革命が起こらないかというと、天皇が姓を持たないから、なのだそうだ。姓を持たないのだから、「易姓」も起こりようがない。だから革命が起こらないのだ。って、ほんまかいな…
一方で「トランプは現代の革命家である」なんて言ってて、何でも思いつきでやるので、つまり従来とはまったく異なる秩序の下で生きている、これすなわち既に大きな革命が起こっていると見るべきである、と。まあそんなこんなでトランプは何をやらかすかわからない、インテリジェンスの専門家マサルちゃんですら予測不能、と匙を投げているように思えるんですがどうですか。