野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

俺様に未来はあるのか

白い巨塔』の後に何を読もうか、ということでKindleストアから『世界の未来 』という本を先週ダウンロードし、一週間ほどかけて読んだ。

世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義 (朝日新書)

世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義 (朝日新書)

トランプ大統領」が誕生してしまうのも、Brexitも、みんな民主主義の行き着くところだ、てなことをエマニュエル・トッドが話しているインタビューが最初の方に載っている。その後は3人ほどの学者やら何やらの講演とかインタビューだ。何だか、トッドのインタビューに後は適当に水増しして一冊仕上げれば、トッドってだけでありがたがって読む連中がおるやろ、という朝日新聞出版の思惑が透けて見えるようで何だか気に入らないな、と思いつつも読んだわけだ。途中ところどころ、あれ、この話どっかで聞いたことがあるぞ、などと思うが、その元ネタが何だったかうまく思い出せない。
驚いたことに、この本昨年の3月に紙の本で読んでいたのだ。

前回もKindleだったらダブって買うことはなかったはずだが、なまじ紙の本だったため、すでに読んだ本であることに気付かなかったわけだ。まあ今回は紙の本で買ってなくて良かった、というべきか。それにしても、昨年読んだ時もまったく同じ感想を持っており、しかも内容をほとんど覚えていないということについては、呆れて物も言えないというか、ちょっとした恐怖すら覚える。こうやって人は老いていくのであるなあ。