野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

頭のてっぺんから爪先まで

群ようこさんは1994年に『肉体百科』という「人間の肉体にまつわる抱腹絶倒エッセイ集!」を出していたらしい。残念ながらわたくしはそれを読んだことがないのだが、今回その続編とも言える『よれよれ肉体百科』を先に読んでしまった。

よれよれ肉体百科 (文春文庫)

よれよれ肉体百科 (文春文庫)

『肉体百科』から、約20年が経過しているわけで、その内容の多くは著者自身の肉体の衰えや機能不全を嘆いたり呆れたりというものになっている。
だいたい40歳を越えたぐらいから、同じぐらいの年齢の人々が集まると、様々な肉体の劣化や身体の不調といったものが話題になることが多い。なんだかそんな話を聞いているような気分になるが、加齢による諸々の劣化や不調に関しては、群さんわりとあっさりと受け入れているというか開き直っているようで、まあ読んでて辛気臭い感じはなく、単純に面白い。ちなみにわたくしの年齢はこの著者よりも一回りほど下なので、あーそうですよねー、と思う部分と、げげっそんなことになるんですか!?と驚く部分があったりする。いやーでもほんと、歳とっても寝たきりにならんように、足腰は鍛えといた方が良いと思うなあ。