野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

蜂と鰻

実家の庭(というより玄関と勝手口をつなぐ通路だな)に雑草が生い茂り放題で、通行に支障をきたすほどになっている。したがって、本日の朝飯前仕事は、この草むしりだ。
ところで、二階の軒下に蜂が巣を作っているのを少し前に発見されており、昨日業者を呼んでその処理をしてもらった。見ていると、2回のベランダから身を乗り出して当該蜂の巣に何やら薬剤を噴射していた。すぐにいくつかの塊がぼたぼたっと庭に落ちた。どうやら巣の中にいたところを薬剤により殺害された蜂の死骸らしい。業者はただちに捕虫網のようなもので巣をこそげ落とすと同時にその網の中に確保した。ほんの10秒程度の出来事である。まことに手際が良い。まさにプロの仕事だ。
さて、下に落ちた蜂の死骸は、こちらもただちに業者によって回収されたわけだが、その場所というのがまさに草むしりをしようという庭なのだ。蜂(キイロスズメバチだった)の死骸は前述の通りすでに業者によって回収されているはずだが、ひょっとして中には命からがら生き残った蜂の残党もおり、いわばその手負いのキイロスズメバチが庭のどこかに潜んでいて、この家の住民に復讐する機会を窺っていたらどうしよう。そんな益体も無い心配をしながら草むしりを行ったが、業者によるジェノサイドは、どうやら成功裡に終わったらしい。それよりもこの草むしりというのがどうにも手強い。何やら得体の知れない蔓性の植物がはびこっており、どこかの端から引っこ抜こうとすると文字通り芋づる式にあちらこちらの地面が引っ張られ、庭に打ち捨てられている植木鉢やプランターやバケツが思わぬところでうごめいたり倒れたりする。その範囲は数メートルに及び、なるほど「はびこる」を漢字で「蔓延る」と書くのは伊達ではないな、とそんなことを感心してる場合ちゃうでしかし。
この数日の中では比較的涼しい朝だな、と思っていたがそんな作業をしているうちに汗だくかつ泥まみれだ。やれやれ。

さて夕方から、老父の米寿の祝い(本当は昨年だったのだけど)ということで、ちょいと食事に行った。梅乃井、という鰻屋だ。コース料理もある。シメの鰻丼を含めて7品(+デザート)、いずれもずいぶんと凝った料理が出てくる。あまりに凝っているので、出てくる度に説明されていたのだが、ほとんど覚えていない。
たとえばこれが何の焼き魚だったか、とか…

でも、いずれも美味かったな。鰻丼(写真無いけど)は、わりとあっさりめの味付けでふわっとした感じ。関東風らしい。こりゃー日本酒だな、ということで地酒の「梅乃井」吟醸(中川酒造)と「梅の白滴」純米(山根酒造)をそれぞれ2合。山根酒造って日置桜やんけそんなんもあるんかいな、てなもんだが、なかなかイケまっせ。
あんまり気軽に普段使いという感じではないけども、なかなか立派な店ですな梅乃井さん。