野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

血が流れるけど放っとけ

『教養としてのロック名盤ランキング100』なんていう、なかなか微妙な本に取り上げられていた“Let It Bleed”は、CDを持っているがiTunesライブラリには取り込んでなかった。これを機会に積み上げられた段ボール箱の中から掘り出してキャプチャした。他にもまだ取り込んでないストーンズのCDは7、8枚あるが、まあ今回はこれだけでよろしかろう。

レット・イット・ブリード

レット・イット・ブリード

それにしても、このアルバムを聴くのは何年ぶりだろう。CDを聴かなくなって、かれこれ15年ぐらいだろうか?でもそれよりもっと長いな。このCDを買ったのはおそらく1990年前後で、まあそれでも90年代前半ぐらいは聴いてたかもしれないけど、2000年ぐらいにはもうストーンズ自体を以前ほどは聴かなくなっていたような気がする。だからたぶん、20年以上ぶりなんじゃないかと思う。
これ、ジャケットのアートワークはあんまり好みではないのですよ。でも改めて聴いてみると、やっぱり良いよね。一発めの“Gimme Shelter”の怪しいこと。そういえば“Country Honk”を、「どっかで聞いたことのある曲だなあ」と思いつつ、実は“Honky Tonk Women”であることに気づくまでにはずいぶんと時間がかかったものだった。最後の“You Can‘t Always Get What You Want”は、昔はどうもあまり好きになれなかった曲だが、いま聴いてみるとこれもなかなか。トランプがこの曲を演説の最後に流すのに対してミック・ジャガーが文句言ってた、というのが独特の味わい深さを増してるよな。
ストーンズのアルバムでベストの1枚を選べ、と言われても無理だけど、3枚選んで良いとするなら、“Sticky Fingers”と“Beggars Banquet”、そしてこの“Let It Bleed”かな。
って、このアルバムをかれこれ20年以上も聴いてなかったクセに、あに調子の良いこと言ってんだか。