野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

秘蔵のゴムバンド

ジミ・ヘンドリックスの「新譜」は、いつまでたってもちょろちょろ出てくる。まるで老爺の小便だ。
マイルス・デイヴィスの新譜が出る、と聞いて耳を疑ったが、昨年はジミヘンの死後50年が経過しているというのに、“Both Side Of The Sky”がリリースされたことを考えれば、まあそんなに仰天するほどの話ではないのかもしれない。
“Rubberband”は、1985年に制作されたものの、そのまま塩漬けになっていた「秘蔵のアルバム」なのだそうだ。それがついに、35年の時を経て、日の目を見ることになったというわけだ。

名盤“Tutu”が発表されたのが1986年。ほぼ同じ頃にこのアルバムは作られたはずだが、その内容はあまりに違いすぎて驚く。何も知らずに聴いたら、マイルスだと気づかないんじゃなかろうか。「このトランペット、ちょっとマイルス・デイヴィスっぽいよな」ぐらいなことは言うかもしれないけど。だってねえ、けっこうヴォーカル入りだし、やたらファンキーだし。ぶっ飛んでますわ。“Give It Up”とか“This Is It”とか、やたらカッコええよね。こんなことやってたのかよマイルス、という感じ。まったく油断もスキもありゃしねえ。