野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

Show the flagって言われたのかな

『黄昏の岸 暁の天』の上巻では、景王陽子に雁国王尚隆、そして延麒六太が登場してえらい事になったなおい、と思っていたら下巻ではついに強烈すぎる新キャラ・氾王と麒麟(氾麟)が現れた。

そして、「蝕」を起こして蓬莱にぶっ飛ばされてしまった泰麒を探すために、各国の麒麟をほぼ総動員で大騒ぎだ。本来、十二国記の世界においては他国への接触・干渉は最小限にとどめる、というのが基本スタンスであった。しかしながら、王や麒麟が不在だと国が荒廃する、それは戴国内だけにとどまらず近隣の国(つまり雁国)にとっても安全保障上のリスクになりますぜ、と景王陽子が雁国王尚隆を脅して、泰麒の捜索活動を雁国主導で各国協力して行うように仕向けるわけだ。
ここで問題になるのが十二国記世界における理(ことわり)=ルール、というわけで、国どうしの相互不可侵の原則に抵触しないように麒麟を捜索活動に従事させるためにはどうすれば良いのか、とあれこれ頓知を効かせる。
なんだか、PKO活動に自衛隊を派遣するために云々、とか、憲法の解釈変更で集団的自衛権を行使できるように、みたいな話になっている。

まあそれはそれとして、このエピソード、こんな終わり方(というか全然終わってない)してたんか…
これで18年も放置て、そら殺生でっせ。