野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

お釈迦様でも知らぬ仏の

十二国記『白銀の墟 玄の月』、第三巻。

白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)

白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)

第二巻で、えーそんな無茶な話アリなんですか、と思っていたらこの第三巻で、いや実は、てなオチがついて。そりゃそーですよね、でないとこの話どこへ行くのかわからなくなるし。
それにしても泰麒、ほんとにキャラが変わって、ずいぶんと性格悪くなった。ちょっと景麒に似てきたな。いやもう超えてるかも。麒麟には無理。とされていることさえも、気合と根性でなんとかするし。すごいな泰麒。
そして終盤では、第一巻からちょこちょこ現れて、何だそりゃ?と思っていた伏線が見事に回収され、一気にクライマックスへ。いやあ見事なもんですな。
ちょっと『レヴェナント:蘇りし者』を連想させる展開。
王宮内で阿選がやっていたこと、驍宗の失踪の経緯、など多くの謎の真相もだんだんと解き明かされ始め、このまま第四巻になだれ込むってなわけですな。