野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

今年もなんやかんやで

年々そういう傾向が強まっているように感じるのだけど、今年は特に、年末感が薄い。
あーもう12月かーと思っていたらいきなり大晦日になっていた。
年末感が薄い、というのはわたくしだけではなくて、周囲のいろんな人が同じようなことを言っていた。どういう加減なんでしょうなあ。
まあ年末感があろうがなかろうが、とにかく年は暮れ、また新しい年が来る。
今年も一応は、大過なくすごせた、というべきか。8月ごろに円形脱毛症が発見されて驚いたが、それも半年ほどでほぼ治ったようだ。何が原因であったかは特定できていないが、一般的にストレスが原因である、とされている。円形脱毛症になった、というと、「あんたストレスなんか感じてるん?」みたいな反応をする人が少なくないのはどういうことだ。気楽に過ごしているように見えるんだろうなあ。実際、気楽に過ごしているんだけども。わたくしはストレス源を無視するのは得意な方であるという自負はある。しかしそれは、ストレスに強いということは意味しない。無視しきれないストレスというのもあるわけで、いったんストレスを感じてしまうと、その耐性は決して高くないのだ。仕事上で思い当たるのは、3月ごろに鹿児島へ日帰りする羽目になった案件とか、6月ごろにブダペスト経由で世界一周した案件とか、その辺だが、それよりも盆休みの数日を実家で父親と過ごしたことがかなり効いているのではないかと、自分では思っている。
とにかく、また生えてきたのだから良いじゃないか。健康診断で高血圧が「要精密検査」になったけど、それもなんとか無罪放免になったし、風邪をひいて寝込む、なんてこともなかったし。車のABSが壊れたり(修理代15万円)トイレの排水タンクのレバーが折れたりとか、あと二日酔いで廃人になったことは何度かあるけど。
実は、二日酔いで廃人、という回数も減っているように思う(ちゃんと統計取ったわけじゃないけど)。分別のある飲み方ができるようになった、といえば聞こえは良いが、要するにあまり飲めなくなっているのだろう。つまり老化ですな。
読める本の量も減っている。数えてみたら40冊(上下巻とか複数巻の作品はまとめて1冊とカウントする)だった。昨年は52冊でだいぶ少ないな、と思っていたがそれより減っている。もっとも、"Showstopper!"の原書を読むとか『白い巨塔』全5巻に手を出すてなことをやっているのもあるが、それにしても少なくなった。
個人的な当たりは『サピエンス全史』に『21 Lessons』(つまりユヴァル・ノア・ハラリすげーなと)、そして『何度でもオールライトと歌え』あたりか。あとはやはり、十二国記の新作『白銀の墟 玄の月』全4巻。それに合わせて過去の全作品も再読したし。
劇場で観た映画は『アリー:スター誕生』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、『ターミネーター:ニュー・フェイト』、そして『アイリッシュマン』の4本。どれもハズレなしだった。
昨年Apple Musicに加入して以来、CDをほとんど買わなくなっている。Apple Musicでは聴けない、あるいはCDで持っておきたいという理由で、キングクリムゾンの"Red"、ロキシーミュージックの"Stranded"、エリッククラプトン、ジミーペイジ、ジェフベックの三大ギタリストが一堂に会したという古いライブ盤"The A.R.M.S Concert 1983"、大貫妙子『ROMANTIQUE』、山下達郎『MELODIES』、ダイアーストレイツの"Making Movies"と"On Every Street"、以上7作品。
Apple Musicでいろんな新譜を手軽に聴けて、実際テデスキトラックスバンドとかマイルスデイビスとかシェリルクロウとかRodrigo y Gabrielaとかジミヘンのライブ盤とか、聴いてはいるのだけど、なぜだかそんなにはのめり込まず… 結局は古いものばかり聴いている。その中でもHildur Gudnadottirによる『ジョーカー』のサントラ(映画は観てないけど)とか、その他のサントラやソロ作品はわりと聴き込んでいるかな。
ライブに行けたのは3月のナオユキとブライアンフェリーぐらいだったか。どちらもかなり良かったけど。演劇だけどニットキャップシアターの『チェーホフは鳥の名前』も良かった。あ、伊丹といえばルートブリュック展も。
来年はもうちょっと美術館に行きたい。結局今年一回も行ってない落語もね。
というわけで来年も機嫌よく過ごせますように。