野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

鷹勇というやつを冷蔵庫で冷やしていってますのじゃが

誰も住まなくなった実家は、庭など周辺が荒れ放題になっている。
いやそもそも、亡父が年老いてロクに手入れができなくなったこの10年ほどの間にゆっくりと、しかし着実に荒廃は進行していたのであった。
セキュリティ上、あるいは衛生上の観点から、この状況は好ましくない。そもそもそんな小難しいことを言わなくても単純に見た目が悪くて気が滅入る。
ということで植木屋さんを呼んでクリーンアップしてもらうことになった。それが本日。
朝8時半から、小雨の降りしきる中をあれこれ作業してもらい、特に植栽は年分ほどカットしてもらい、ずいぶんとすっきりした。
本当は庭ならびに家の周囲に散在する各種不要物の撤去、が最終的なゴールなのだが、その辺については常識的な植木屋のスキルなり知見によって対応できる範囲を少しばかり逸脱するようなので、今回の作業のスコープ外とした。

できることならひと仕事終えた植木屋さんに対しては、柳蔭と鯉の洗いぐらいでその労をねぎらうのが大家のだんさんの器量というものであろうが、残念ながら当家には井戸が無い。いやそもそもうちは大家とは言い難い。こればかりは致し方ないので植木屋さんにはペットボトルのお茶で我慢してもらった。

鯉の洗いは無いが、近所のスーパーで白イカの刺身を安くで売っていた。さらにブリの刺身用の柵など一本200円弱である。こいつらを買い求め、ブリの半分は刺身に、残りはなめろうにした。
そして、柳蔭の替わりに鷹勇の純米しぼりたてとともに。
f:id:neubauten:20200726174853j:plain
昔は井戸のある家でないと、冷えた柳蔭なんぞ飲めなかったわけだが、今ではどこの家庭にだって冷蔵庫という文明の利器があるわけでね。
それにしてもなめろうって、適当に作ってもなんだかそれっぽく美味くなるからすごいよね。というかわたくしはなめろうの「正解」が何かをわかってなくて、例えば今回はブリに対して薬味の配分がたぶんかなり多めになっていると思うのだけど、まあ茗荷も生姜もネギも好きなので、それはそれで美味しく食べられるのだな。
ああ、白イカも甘味があって、だいぶ美味いでっせ。
そして植木屋さんは食べ損ねた青菜(ほうれん草のおひたし)も。
いやぁ、だんさんぜぇたくでんなぁ。