『コロナ後の世界』という本があり、ジャレド・ダイアモンドが何やら書いているので、おっ？と思ったのだが、それとは別に『コロナ後の世界を語る』というのもある。こちらはユヴァル・ノア・ハラリが寄稿している。
紛らわしいことしやがって、どっちを読んだらええんじゃい、と一瞬悩んだが、『語る』の方はさらに養老せんせとか福岡ハカセの名前まであるもんだから、何だかお得感があってそっちの方を選んでしまった。
読んでいるうちに、これ朝日新聞に連載されてたやつだな、と気づいた。いくつかはすでに読んだことがある。
もちろん知らない名前も多いのだが、過去に著作を読んだことのある寄稿者も少なくない。で、ここに書かれている内容がまた、彼らがいかにも書きそうなことだったりするのが面白い。福岡ハカセはやっぱり「生命とは何か」みたいな観点でウイルスを語っているし、養老せんせは何だかヘンコなことを書いている。
まあそれにしても多岐に渡る分野の人々が、この新型コロナウイルス感染症とその世界的大流行については何かしら一言ある。つまりこのコロナ禍というのは、実に様々な切り口があって、多種多様な分野と関わっており、そして全く無関係で済ませられる人など世界中に一人もいない、ということなのだ。
とりあえずまだ、「後の世界」について考える余裕は、なかなか無いよねえ。
