特定の雑誌を読む習慣というのは無いし、かさばるのででるだけ買わないようにしているのだけど、たまに「ミーツ・リージョナル」にはつい手を出してしまう。いろんな意味で、なかなか罪深い雑誌だと思う。
ちなみに2020年11月号は「北浜・淀屋橋・肥後橋・本町」だ。あぶないあぶない。
で、あの雑誌には「露呈した、行きがかりじょう。」というコラムがある。「ひさうちせんせのちょっとHの学校」と同じページだ。というのはまあどうでも良い話だがとにかく、当該コラムは何だか独特の味わいがあって、その著者のバッキー・イノウエというのはいったい何者か?と思っていた。いや、錦市場の漬物屋らしいのだけど、わたくしはそういうことを聞きたいのではない。
などと言っていると、あのコラムのベスト盤として『残念こそ俺のご馳走。そして、』がミシマ社から出たというので、早速買い求めた。
- 作者:バッキー井上
- 発売日: 2020/08/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
とにかく。ハードボイルドかつシュールなテクストに揺さぶられる。こっちの文章まで影響を受けてしまう。おまけに、大体が二段組なのに一部だけ段組でなくなっていたりして、何がどないなっとんねん、とクラクラする。
あー、というしかない。ほら、感染った。バッキーさんしょっちゅう、あー、と言ってるのだ。どういうことやねんそれ。あー、で片付けるなよ。いや、何となくわかるけども。
いやあ、たまりませんねこの本。