野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ごんぶとどこ行った?

何やらテレビで吹き替えの映画をやっていた。
イスラム過激派のテロリストが航空機をハイジャックし、それを米軍の特殊部隊が奪還する、てな話で、スティーブン・セガールが出ていたので、ああそういう感じのやつね、ということで真面目に観るつもりはなかった、のだが。
ハイジャックされた旅客機に何やらコバンザメ的な感じで戦闘機を機体の下から連結し、ハッチを開けてそこから侵入する、ってなことをやっている。
そんな無茶な話あるんかいなさすがはスティーブン・セガールが出てる映画やな、と呆れていたら、ちょっとしたトラブルで爆弾処理のスペシャリスト(この人『ターミネーター2』に出てたサイバーダイン社のダイソン開発部長だよな)は負傷するし、特殊部隊の隊長であるセガールは侵入に失敗し、えーとそのまま死んでしまったんでしょうか?
おいおいどうすんねん?と思いつつ、いつの間にか本気で観ていて、いやなかなか面白い映画だったけど、これ何ていうの?
へえ、『エグゼクティブ・ディシジョン』ですか。

実はカート・ラッセルが主演だったのだ。彼は特殊部隊の隊員ではなく、何者かよくわからない(最初の方ちゃんと観てなかったので)のだけど、たぶんジャック・ライアン的な感じ。まあはっきり言ってあのシリーズにありそうな話なわけだ。
ちなみにこのタイトルは「最終決断」てな意味らしい。特殊部隊を送り込んだのは良いが通信が途絶えてしまい作戦の成否が不明。もし失敗していたのだとすると、大量の生物兵器を載せてワシントンD.C.に向かう飛行機は首都より十分に遠い場所で(数百人の乗客を犠牲にして)乗客撃墜するしかない。という、ある種の「トロッコ問題」で、まあこれもハリウッド映画でよくある話型ですわな。
というわけで、ベタといえばベタ。けどなかなか面白いよねー、という映画。字幕版があればまた観てみたい気もするな。