野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

気づいたら大みそかでした

グダグダ過ごしているうちに、もう大みそかだ。つまり本日で2020年も終わりと。
あっという間に年末だ、と毎年言っているようだが、今年は特に、コロナコロナと騒いでいるうちに一年が過ぎ去ってしまった気がする。
それでも今年の初め頃はまだ、遠い異国(そんなに遠くないけど)で起こった謎の感染症、ぐらいな感じで、実際SARSもMERSも新型インフルも、ある程度騒がれはしたけど自分にはほとんど影響が無かったから、またああいう感じの感染症がね、ということでさほど心配はしていなかった。「武漢封鎖」って字面がイカツくてカッコええよね、なんて不謹慎なことを言ったりしていたものだ。
それがアンタ、あれよあれよという間にあんなことやこんなことになり、そして収束するどころか感染は広がるばかり、猖獗を極める、というのはまさにこのことであるな、と妙に納得してみたり。
幸いにして(というのも何だか不謹慎な気がするが)わたくしはいわゆるところのエッセンシャルワーカーではないので、感染防止のために引きこもることもでき、そして、そんな状態でもそれなりに仕事になるのだなということが発覚したのだった。
そんなわけで例年に比べれば、通勤も含めて外出することが極端に減り、だから逆に、出来る限り一日に一回は外に出て散歩などするように心掛けたものだ。
そんな中で、本を読む量が増えたかというと別にそんなことはなく、昨年と同じく40冊。もうちょっと読みたいなあ。
新作で「今年の3冊」を挙げるとするなら、『ワイルドサイドをほっつき歩け』、『すごい物理学講義』、そして『人新世の資本論』といったところか。



劇場まで足を運んで観た映画の新作は、『フォード vs フェラーリ』の1作のみ。
あとはライブにも美術館にも寄席にも行かず。
それから、今年に入ってからiTunesじゃなかったiCloudミュージックライブラリに追加されたアルバムを数えてみたところ、なんと105作品もあった。そのうち半数近くの49作品はApple Musicにあったものだが、残り56枚は購入したCDだ。
このサブスク全盛の時代にわざわざCD買うなんて、という感じだが、サブスクの時代だからこそのCD需要というのもあるはずだ。つまり、時代の流れに乗り切れないおっさんというのは相当数いるだろう、ということだ。
ちなみに購入した56枚のうち3枚は以前から持っていたものを引っ張り出してきたのだが、残り53枚は今年購入したもので、しかし新品は21枚。それ以外の34枚は中古CDだ。いまだかつてこんなにも中古CDを買い漁ったことは無かったと思う。
それにしても今年CDで購入した唯一の新作は" Legends featuring Eric Clapton Gasteiz Jazz Festival"だ。何だかなぁ、という感じだ。

新作で良かったのは何かな。テイラー・スウィフトの"Folklore"に斉藤和義の"202020"、それからロビン・アンドリュー・ガスリー&ハロルド・バッドの"Another Flower"といったあたりか。好みが年々コンサバになっていっとるな。
わたくしもそれだけおっさんになっているわけで、そろそろ残り時間を気にするべき頃合いなのだし、来年はもうちょっと気楽に過ごせるようになると良いなあ。