野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ちょっといないですね

昔からサントリーのCMというのは映像・音楽ともに魅力的なものが多いということで定評がある。中でも特に評価が高いもののうちのひとつがサントリーローヤルシリーズだ。その中で「ランボオ編」と「ガウディ編」に当時のわたくしは強く惹かれたものだった。いずれも異世界のような、あるいは悪夢のような映像で、殊に「ガウディ編」の幻想的な音楽はすっかり気に入ってしまった。

いったい誰がやっているのだ、と調べたらマーク・ゴールデンバーグと。
何をやっている人なのか良くわからなかったが、『鞄を持った男』(L'homme à Valise)というアルバムに、上記のランボオ編、ガウディ編の曲が入っているということでLPを購入したのだった。
例によってカセットにコピーして聴いていたが、CDの時代になって以降はすっかりご無沙汰だ(レコードは今でも持っている)。
で最近このアルバムのことをふと思い出し、久しぶりに聴いてみたいなとApple Musicで検索してみたところ、何とこのアルバムは登録されていない、ということがわかった。
ということなら仕方がない、普通にCD買うか、ということで、ちょうど400円分のクーポンがあったのでタワレコオンラインで買った。二千円以上出してCD買ったのなんて久しぶりだ。

鞄を持った男

鞄を持った男

いやあ、懐かしいな。聴いているうちにどんどん曲を思い出してきた。
ちなみにランボオ編、ガウディ編の曲はそれぞれ"Queen Of Swards"、"Orpheus, No"だ。
最初に聴いた時は、"Orpheus, No"以外の曲は正直あまり好みではないと思ったが、それでも繰り返し聴いているうちに慣れてきたものだ。その感覚まで甦ってきた。
今あらためて聴いてみると、なんだか不思議な雰囲気のアルバムだな。
このアルバムって日本でしか発売されていなかったようだ。だからあまり値段も下がらないのだろうか。
カンの"Future Days"のLPも一緒に、ディスクユニオンあたりに売り飛ばしたろかしら。