先日鳥取のボルゾイレコードで買った"Canaxis"を繰り返し聴いている。
店頭で見つけるまで、そもそもこのアルバムの存在自体を知らなかったわけだが、ちゃんとApple Musicにもある。 しかしこれはアルバムアートワークも収録曲も違うな。このアルバム、最初にカン結成直後にホルガー・シューカイのソロアルバムとしてリリースされた時は"Boat-Woman-Song"と"Canaxis"の2曲のみだったのが、後に数曲追加されたバージョンが何種類か出ているようだ。
今回わたくしが購入したCDには"Mellow Out"という短い曲が追加されている。Apple Musicのバージョンには"Cruise"と"Epilogue"の2曲が追加されている。しかも、どういうわけか、同じ収録曲、同じアートワークでTECHNICAL SPACE COMPOSER'S CREW (aka Holger Czukay & Rolf Dammers)名義の"Canaxis 5"というアルバムまである。 さらに、アルバムタイトルは"Canaxis 5"で、"Boat-Woman-Song"に"Ho-Mai-Nhi"という曲名が付き"Canaxis"の代わりに"Shock Eyes Ammunition"という曲(演奏時間が異なるのでおそらく違う曲なのだろう)が収録されたバージョンもあるようだ。
何だかわけがわからない。
アルバムの内容もたいがい謎めいており、ルネサンス期の合唱曲やら短波ラジオから拾ってきたヴェトナムの伝承歌やらチベットの念仏やらを拾い集めてきてコラージュした、という代物だ。何じゃそら、と思いつつ、妙に癖になって繰り返し聴いているわけだ。
この辺がホルガー・シューカイの恐ろしいところだ。