WOWOWで『クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~』をやっていたのを録画し、日曜日に観た。
BGMにはプライマル・スクリームやオアシスが満載で、そりゃもうたまらんですよ。ボビー・ギレスピーもリアム・ギャラガーも(少なくともパブリック・イメージとしては)大概イカれた感じの連中だが、アラン・マッギーもまあ相当なもんだな。
この映画の終盤で、イアン・マッギーがブレア政権の宣伝に利用されるエピソードが出てくる。
あ、そういえば以前に読んだ『オンガクハ、セイジデアル』にこの話があったよな、と思い出した。
トニー・ブレアは「ブリットポップを殺した男」である、とあの本には書かれていた。
ブリットポップが終焉を告げた瞬間とは、政権を握ったブレアがロック・ミュージシャンたちを官邸に招待した日だ。
ロールス・ロイスで乗りつけたノエル・ギャラガーとアラン・マッギーがブレアと談笑しながら首相官邸でシャンパンを飲んだ日。アーティストが政権のPRの道具として使われた瞬間に、ブリットポップはその一切の信憑性を失ってしまった。と、いまだにビターな筆致でもって『NME』や『ガーディアン』紙が書くことがある(p.43)
と書いてある、まさにその映像が流れていた。
ブレア政権のPR用の曲をオアシスに書かせようとしていたんだとかなんとか。マジか。
いやー、面白い映画だったな。