野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

黙って弾け

キース・ジャレットといえば有名なのは「ケルン・コンサート」、だけどあれのどこが良いのかさっぱりわからない。あんな退屈なものを、なんでみんな絶賛するのだろう。つい最近までずっとそう思っていた。ところが最近ふとしたきっかけでこのアルバムを聴くことがあり、己の不明を深く恥じることとなった。

ザ・ケルン・コンサート

ザ・ケルン・コンサート


タワーレコードは今、ジャズの名盤が安い。このCDも、15%オフだった。めずらしくAmazonよりも安く買えた。しかも輸入盤より国内盤の方が安いときた。ということでタワレコなんば店で購入。
なんだ、やっぱりすごく良いじゃないか。なぜこれを退屈だと思ったのだろう?
すごく美しい、なんていうとあまりに陳腐にすぎる。だけど、じゃあ一体なんと言えば良い?
相変わらずところどころでキースの奇声が聞かれるが、そんなものでこの演奏の価値は損なわれない。
 …いや、やっぱりところどころ、ちょっとうるさいな。あの声だけは、どうもね。