野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

スコットランドのビールを飲もうじゃないか

ウィンストン・チャーチルを題材にした映画、というだけでも興味を惹かれるが、主演のチャーチル役が、なんとあのゲイリー・オールドマンだっていうんだから、これは観てみないわけにはいかないだろう。
日曜日の朝一番に、大阪ステーションシティシネマにて。というつもりでいたのだが、前夜少しばかり過ごしてしまったため午前中は使い物にならず、午後からごそごそと活動し始めた。そうすると大阪ステーションシティシネマの午後の上映時間には適当なものがなく、わざわざTOHOシネマズなんばの夕方の上映に行くことにした。

いやーすごかった。チャーチルなんて写真でしか知らないけど、ビジュアルも、そしてあの、傲岸不遜でアクの強い、怪物的なキャラクターが、まったくもってイメージ通り。朝食にスコッチを、昼食にはシャンパーニュを飲み、のべつ幕なしに葉巻を吸っている。バケモノかよ。
それにしてもこの映画、原題は"Darkest Hour"で、それが日本では『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』になっている。いやまあ確かに、そうなのかもしれないけど、あまりにナイーヴに持ち上げすぎじゃないのかな。たとえば何かしら緊張した関係にある国との接し方について、とにかく対話なんかムダだ、とか、やたら好戦的で勇ましいことを言う連中が、この映画のせいで今まで以上に湧いてくるんじゃないかと、ちょっと心配なのよな。そりゃああいう、ナチスが侵略して来ているっていう現実に差し迫った脅威に対しては、やはり徹底抗戦しかない、ということになるのかもしれないけど、何でもかんでも一緒くたにして、「この道しかない」とか言い出しそうでさ。噂によると某国の首しょうがこの映画を観てた、ていうし。
映画が終わったのは午後8時前。映画館の前に、CRAFT BEER BAR W&W、なんていう店を発見した。なんと、PUNK IPAをタップで出しているではないですか。よし、ここで晩飯だ、てんでPUNK IPAとシュリンプ&チップスを注文。しかし、ついうっかりPUNK IPAはSサイズを選んでしまったものだからチップスが来る前にビールが無くなった。そりゃ260mlだもんな。ここであらためてレギュラーサイズを注文するのも業腹だったので、BREWDOGの他のビール、ELVIS JUICEにした。残念ながらボトルだが、これも美味い。

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この店、他にもいくつかBREWDOGのビール置いてるのよな。いずれまたがっつり飲みに来たろかな、と思いつつ帰宅したのであった。