- 作者: 宮藤官九郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/11/15
- メディア: Kindle版
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なんて言ってるけど、実は宮藤官九郎作品、まっったく観たことがございません。一世を風靡したあの「あまちゃん」すら観てない。どーもすいません。あ、Char師匠のアルバム「ROCK十」で作詞をした「チャーのローディー」は聴いたけど。なんか、多分にイロモノという感じが。
まあ元々がやはりサブカル的というか、メインストリームからはちょっと離れてところで、とある筋からは絶大な支持を得ていたという感じなのだと思うけど。
で、タイトルにあるように「いまなんつった?」と聞き返したくなるような言葉の数々をお題にしているこのエッセイはどうなんかというと、これがあーた滅法面白いときたもんだ。思わず笑ってしまうような話、ほほーと感心してしまう話、あに言ってんだか一体、と呆れてしまうような話、それはもういろいろと。
さすが言葉を商売にしているだけあって、そのへんの感覚は独特なものがあるのですな。「トロピックサンダー」という映画を観た時の話には、呆れると同時に感心した。この映画にハゲづらとデブの特殊メイクで出演しているトム・クルーズの「いいか!俺の拳は常にお前のケツの穴の中にあると思え!」という下品なセリフが出てくるそうだ。その感想が「こういうキレのいい罵詈雑言を目の当たりにした時、僕は心底アメリカ人にコンプレックスを抱いてしまいます。」なんて、「そこかい!」と突っ込みのひとつも入れたくなるのが人情だが、一方では、なるほどいやさすがクドカン(作品知らないけど)となるわけですな。
まあアレだ、「木更津キャッツアイ」ぐらいは観ておいた方が良いかもな、なんて思ったり。
いや「トロピックサンダー」も気になる。と思って調べたらAmazonプライム・ビデオで観られるではないですか。よし、この週末は「トロピックサンダー」だ。