先日から立て続けに藤沢周平の「隠し剣」シリーズを読んで、それならば当然この「たそがれ清兵衛 (新潮文庫)」も押さえておくべき、ということになる。
- 作者: 藤沢周平
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/07/15
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 27回
- この商品を含むブログ (95件) を見る
まあ一言で言ってしまえば、「隠し剣」シリーズとだいたい似たような話ばかりだ。周囲から何かと陰口を叩かれてるような、ちょっとクセのある主役が、実はナントカ流の剣の遣い手で、それが不本意にも藩内の派閥抗争に巻き込まれる羽目になり… みたいなね。それぞれのタイトルが「ど忘れ万六」「だんまり弥助」などとなっているように、こっちの方は秘剣の内容そのものよりもむしろ、その遣い手のキャラクタにフォーカスしているというのはあるけど。
だけど面白いんだなこれが。しかし表題作の「たそがれ清兵衛」なんか、どうやって2時間の映画にするんだろうか?
たった今、Amazonで調べてみたところ、他の短編の話も混ぜて一編の映画に仕上げてるみたいね。そりゃそうだわな。しかし、この話にはあれこれ混ぜこまないほうが良いと思うのだけどな。