野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

つくったのは工場の人だけどね

どうもアカン。ノロウイルス感染症(?)が悪化した。昨夜飲んだのが災いしたらしい。随分控えめに飲んだつもりだが。朝起きたらどうにも気持ち悪い。いわゆる二日酔いとは違う。胃がまともに機能してない感じだ。
そんな状況で今日は東京へ出張。この前からずっと読んでいた本は往路で読み切ってしまったので、帰りの新幹線に乗る前に八重洲ブックセンターで慌てて次の本を買った。「iPodをつくった男」ってやつ。

iPodをつくった男 スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス (アスキー新書 048)

iPodをつくった男 スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス (アスキー新書 048)


結局、帰りの新幹線の中で読み切ってしまった。それなりのマカーを自認するわたくしにとっては、だいたいがどっかで聞いたことのある話だし、まあ、軽い読み物だと言ってしまえなくもない。
一昨日のMacBook Airの発表のときもあらためて思ったのだけど、Appleっていう会社はジョブズの思想や哲学を製品やサービスとして具現化するための手段みたいなところがあって、ジョブズがおらんようになったらもうダメなんじゃないのという気がしていた。だって最初にジョブズが追い出されてから、段々とAppleは迷走し始め、90年代中頃には定期的にどっかの会社による買収の話が出ては消え、という状態だったのが、97年にジョブズが暫定CEOとして復活してから息を吹き返し、それからの10年間はイケイケで今に至るわけだ。結局ジョブズかよ、という感じがするのだ。
もちろんジョブズだけどそれだけじゃないよ、とこの本は言う。革新的な製品を世に送り出すことのできるAppleのDNAっていうのがあって、ジョブズはそのカリスマとリーダシップによってそれらをうまくまとめあげ、方向付けしてるんだぜ、と。
うんまあそうかも知れんがね。やっぱりジョブズがいないとね、結局はダメなんじゃないかと。