ついに読み終わったぞ、潤一郎訳の源氏物語。巻五をもって、完了。
- 作者: 紫式部,谷崎潤一郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1991/10/10
- メディア: 文庫
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この巻は、いわゆる宇治十帖の後半にあたるわけだが、いやまー、この宇治十帖っていうのは、第一部、第二部にも増してヒドい話だった。こりゃまさにドロドロ昼ドラだな。薫大将って何だかワケわからんけど、それ以上に匂宮の人でなしぶりと言ったら、さすがは光源氏の孫よ、てなもんで。一方で浮舟姫の辛気くささにもイライラさせられるけど。
それにしても最後の「夢浮橋」、これだけの長編の最後に配される帖なのに、なんとも尻切れトンボ。ちょっとずっコケそうになってしまったよ。