野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

河童伝説

かねてから、一度訪れてみたいと思っていた伏見に行ってきた。伏見といえばもちろん京都の酒どころとして有名だ。同様に酒どころとして有名なのは神戸の灘だ。灘の酒蔵には、学生時代に何度か行ったことがある。あの辺の酒蔵は、無料で見学できて、しかも試飲つきなのだからたまらない。今回もタダ酒が飲めるか、と浅ましい期待をしながら黄桜カッパカントリー、月桂冠大蔵記念館あたりを回ってみた。しかし残念ながらタダ酒にはありつけなかった。もっとも灘でタダ酒が飲めたのはもうかれこれ20年ほども前の話だ。今はどうなっていることかわからない。京都の酒屋が特別にケチというわけでもなかろう。まったく世知辛い世の中だ。
月桂冠や黄桜の蔵が建っている横は、宇治川の派流になっている。この川のほとり、弁天橋から蓬莱橋のあたりを散策してみたが、この辺はとても静かで、そして柳(だと思う)の緑が美しい。天気の良い日には蔵の白壁もより映えて美しいのだろうが、今日のような曇天でもまたそれなりに風情がある。
特にこれと言ったアテもなく界隈をぶらついたのだが、それでもほうじ茶付き茶団子を食し、「鳥せい本店」で清酒ソフトクリームを食べ、寺田屋も見学してみたのだから、それなりに急所は押さえているのではないだろうか。ちなみに茶団子に付いてきた冷たいほうじ茶は、大変に香りが良く、美味だった。少しく肌寒く感じる天気であったので、温かいお茶であればなおありがたかったのだが。それから清酒ソフト、これはどうも吟醸酒の味がよくわからなかったのだがよほど俺様の味覚は鈍っているのだろうか。普通にソフトクリームとして美味ではあったのだけど。
そして、シメは黄桜カッパカントリーでショット一杯100円なりの吟醸酒と生酒をそれぞれ飲んでみた。なかなかにうまいが、何も食べずに飲むと回るぞ。鳥せい本店で黒こしょうあられを買っときゃよかった。
今度は、鳥せいの焼鳥も食べたいなあ。