野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

まだやってるらしい

多感な中坊の時代にYMOによるテクノ・ポップ(これって和製英語らしい)の洗礼を受け、その手のものばかりに傾倒した時期というのがあった。さらにそのルーツと言えば、なく子も黙るクラフトワーク、そしてゲイリー・ニューマン(あるいはチューブウェイ・アーミー)というあたりではないかと思う。でも忘れてはいけない、ちょっと地味だけどタンジェリン・ドリームがいるのだ。
個人的には、どうも能天気な感じが拭えないクラフトワークやイロモノ感が漂うゲイリー・ニューマンよりも、どこか陰のあるタンジェリン・ドリームがこの中ではいちばん好きだった。まあ彼らの場合、あえて分類するならばテクノというよりプログレなのかもしれない。そんな彼らのアルバムの中で "Exit" は最もポップであると言われ、人によって評価は分かれるが、とても好きなアルバムだった。

Exit

Exit


あの硬質なビートと荘重なシンセの音に魅了され、さんざん聴き倒したものだった。
その名盤がいま、iTunes Storeで900円ぽっきり。
ああわかったよ、買ったらええんやろ買ったら。
…でも、ええなあやっぱり。なつかしい、てのもあるけど、やっぱり良いと思うよ。特に 秀逸なのは"Choronzon" と "Network 23" かな。"Kiew Mission" の何とも言えん緊張感も良い。
こういうのは次々と行ってしまいがちだから、気をつけないとな。