野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

百番で飲みました

昨日は、「SEA関西プロセス分科会」に参加した。
お題は「ソフトウェアプロダクトラインの意味するところ」。
http://www-ise4.ist.osaka-u.ac.jp/index.cgi/KSPIN?page=Dec2009
ソフトウェアプロダクトライン(SPL)ってキーワード、最近わりとあちこちで聞くのよな。先日のET 2009でもそうだった。まあ一番熱いのはAndroidだったけど。
かなり、濃い内容だったですな。SPLでは再利用可能なコア資産を開発(もしくはかき集める)し、それをもとにしてプロダクトを作っていく。まあこんな話はSPL関係の文献を読めばだいたい書いてある。だが、今回の話でほほう、と思ったのは、そうやってコア資産になる部分を抽出していく過程で自社の事業のコアが何なのかがわかる、ということ。そして、その「コア」は必要不可欠なものだがそれではもうからない。そのうえに色々と積み上げる部分でもうけるんだ、ということ。
おおこれは、と思った。これはひょっとして、ジェフリー・ムーアが「ライフサイクル・イノベーション」で述べていたことに通じるのではないか。つまり、事業の「コア」と「コンテキスト」を抽出せよ、と。そして、収益をもたらすのはコンテキストであるが、リソースはコアに集中し、強化し、強豪優位性を確保せよ、というわけだ。前記の本を読んだときは、もひとつピンと来てなかったが、今回の話を聞いて、なるほどそういうことか、と初めて腑に落ちた気がする。
というわけで、なかなか有意義でござんした。