野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

十年一日のごとく

ふと気づくと、ブログを書き始めてから10年が経っていた。
いまの「はてなブログ」ではなく「はてなダイアリー」で、「崩壊する新建築」というタイトルで書き始めたのが2005年のこと。小中高と通して、日記なんぞまともに書いた(続いた)ことがないのに、まあ我ながらよくやったと思う。もっとも、わたくしが敬愛してやまない北大路ケメコ先生も、日記なんぞまともに書いたことがないのに、なぜだかWeb日記は続いたというから、やはり何か通じるものがあるのかもしれない。もっと言えば、当ブログのコンテンツの約1/3は本のレビューだったりするのだが、わたくし実は読書感想文を書くのが死ぬほど苦手だったのだ。夏休みの課題図書なんぞいくらでも読むが、感想文を書くのだけは勘弁してほしい、「面白かったです」と一言書けばそれで良いではないかと思っていたものだ。まあ考えてみれば、レビューと言っても書いていることは結局「面白かったです」とさほど変わらない、ということかもしれない。なんの義務もなく、また「ふざけたことを書くな」と叱る先生もいない、というだけのことだ。
書き始めの一年間は、不定期に更新していたが、二年目からは毎日更新にした。いや実際には毎日更新なんてやってない。「ほぼ毎日」かな。数日間ぐらい放置するのはしょっちゅうある。そのあとしばらく1日2回ペースで更新することになるわけだけど。
そんな無理して毎日更新のフリをして、ゴミみたいなテクストを粗製濫造するよりは、気が向いたとき、ネタがあるときだけじっくりと更新するようにして、むしろ各投稿のクオリティを上げた方が良いのではないか。という意見もあるかもしれない。ごもっともである。まったくその通りだ。しかしながら、この俺様の性格に鑑みるに、ゴミでもなんでも、とにかくデイリーで更新の方が良いと思う。毎日でなくしたからといって、別に投稿のクオリティが上がるわけじゃない。デイリーだろうがウィークリーだろうが、とにかくゴミはゴミだ。どうせゴミなら質より量を追求した方が良い。あるクリティカルマスを超えた時に量が質に転換する、ということもあるかもしれない。
などと思いながら10年間やってわかったのは、チリも積もればゴミとなる、ということだ。やれやれ。