『グラスホッパー』の映画版を観た。
グラスホッパー スタンダード・エディション [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2016/04/28
- メディア: Blu-ray
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原作を読んだ時に、おおこれはまるでタランティーノ映画じゃないか、と思ったものだ。で実際にそれを映画にするとどうなるか、というと、まあそこはそれ。十分バイオレントに仕上がってますけどね。映画が終わった時に生き残っている人数が少ない、てところはタランティーノっぽいか。
原作は面白く読んだのだけど、設定やストーリーの細かいところをあまり覚えておらず、「こんな話だったっけ?」と思いながら観ていた。セリフには出てこないもののガブリエル・カッソの『抑圧』、なんていう架空の映画が蝉の部屋に貼られているポスターというかたちでちゃんと出ているし、何より大事なのはやっぱりジャック・クリスピン。けっこう原作を読んだ時のイメージ通りの曲が使われていて、え、ジャック・クリスピンなんて架空の人物じゃないのかよと思ったがもちろんそんなのは実在する誰かの曲を使ったに決まっている。Jon Spencer Blues Explosionによる、なんと書き下ろしの曲であったらしい。聞いたことのなかったバンドだが、いやこれなかなか良いじゃないか。
『マリアビートル』はぜひタランティーノ監督で、ジョン・トラボルタとサミュエル・L・ジャクソンにやっていただきたい。