野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

怨霊にちぎられるよりはマシかな

まー10連休なんつったってあっという間ですよ。実家に帰って法事してゴミ出しして、大阪に戻ってきて飲んだくれてちょっとお出かけして飲んだくれて、とかやってたら、あれもう最終日。まあ最後の日ぐらいは大人しくしときましょうね、てな感じでほとんど引きこもって過ごしたわけで。

さてたまには映画でも観よう、てことで『ゲティ家の身代金』。何の映画だったか忘れたけど劇場で観た時に、予告編でやっていて面白そうだな、と思ったやつだ。

大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐され、1700万ドルの身代金を要求されたが、とてつもない金持ちというだけでなくケチであることでも有名なゲティ卿は、その支払いを拒否した。これがまた実話がベースになってるっていうんだから驚く。元CIAのエージェントに犯人と交渉させて身代金を値切るとか、支払う身代金を税控除の対象となる範囲に抑えるとかその辺もなかなかすごい。「ディール」の好きなどこぞの大統領みたいだ。
ところでこの映画はR15指定になっている。なぜかというと、誘拐されたポールが耳を切られる(切られた耳はゲティ卿に送られる)シーンがあるからだ。耳を切ると言えば『レザボア・ドッグズ』だ。あの映画も大概グロかったが、こちらはもっと酷い。いちおう『レザボア・ドッグズ』では実際に耳を切っているところが直接には見えないようになっていたが、本作ではモロに見せていて、しかも血がぴゅーぴゅー出る、ってあてホンマによういわんわ。もっとも『レザボア・ドッグズ』でも、耳削ぎシーンをモロに見せるバージョンもあるらしいが…
それにしてもゲティ役のクリストファー・プラマー。いやもう、ハマり役ですわなぁ。何でも元々はケヴィン・スペイシーがやるはずだったらしいが、いったんプラマーのゲティを見てしまうと、いやいやケヴィン・スペイシーは無いだろ、としか思えなくなる。
いやー面白かったな。