野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ゴミ屋敷マイニング

4/30,5/1と休みをとって8連休!とは言っても5/2は出社してLAN工事の立会いで、自分の席でぼーっとしとくだけの簡単なお仕事。そして5/3より2泊3日で鳥取の実家に帰るわけでこれがなかなか忙しい。何の用事で帰省するのかというと、実家がゴミ屋敷化するのを阻止するのだ。わたくしの父が長年にわたって溜め込んだもろもろが家中のいたるところに置かれており、居住スペースを圧迫するまでになっている。明らかに99.9%は不要物であるからとにかくこれを廃棄しようということで、先日母親が入院したドサクサにまぎれて両親を説得し、2ヶ月ほど介護付きの高齢者向けマンションに入居してもらうことにした。その隙をついて、とにかく捨てられるものを捨てまくって部屋にスペースを作り、ハウスクリーニングをして畳や障子も新調し、年老いた両親がマトモに暮らせる状態にする。そういう作戦だ。

昼前に大阪を出たら、やはり中国自動車道は西宮あたりを先頭に渋滞中。
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まあこれぐらいは想定の範囲内だ。なんとか午後3時過ぎに実家に到着。先遣隊として数日前から帰省していた妻と、前日に帰っていた弟、そして地元に残っていて普段から何かと面倒を見てくれている妹、によりすでに作業は開始されている。
なかなか壮絶な状況である。前記の通り、99.99%は不要物だ。父はかつて小学校の教員をしており、バレーボールの指導とか陸上競技の協会とかそういうことにかかわっていた。その関係で、とにかく多いのが、まず賞状だ。父親が貰ったものではない。他の誰かに渡すための賞状で、書き損じのもの、おそらく予め全員分を用意したのだが入賞しなかった選手のもの、白紙のもの… なぜそんなものを取っておくのだ?それから競技会の記録。その他、学校関連の各種イベントの資料。大量の封筒。文字通りチラシの裏に書かれたメモ。少しばかり判断に迷うが、こんな奥深くに埋もれていたものが再び目に触れたはずもなく、みんな思い切って捨てることにする。ということでざくざく行きたいところなのだが、気をつけなければならないのは、ごく稀に現金が入っていたりすることだ。未使用の切手とか、テレホンカード(!)、図書券、なんてものもある。折りたたまれたチラシなどは、ちゃんと内容物を確認してから廃棄しなければならない。また、できるだけリサイクルできる紙ゴミとして出したいので、クリップボードについているものは紙だけを外し、紙ファイルに綴じてあるものは金属やプラスチック部分を取り除き、書類の束に仕込まれているビニール袋を除去する。なんだか思わせぶりな厚みの封筒の中身をみるとさらに封筒が入っており、その中身をあらためると飴を包んでいたセロファンが出てきたりする。埃まみれの部屋にこもってこんな作業をしていると、心身ともに病みそうになる。
まあとりあえずは、できるところまで。