野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ヨハン、素敵な名前なのに

先日から、かの有名な「ファウスト」を読み始めて、今日「ファウスト〈1〉 (新潮文庫)」を読み終わったのだけど。正直なところ、ワケわからん。なんでファウストに誘惑されたマルガレーテのことで、グレートヒェンがそんなに我が事のように悩んでるの?え、同一人物かい!勝手に名前変えんなやコラ!!
第一部の解説を読んで初めてわかったのだが、どうやらヨーロッパにはもともと「ファウスト伝説」が民間伝承としてあったらしい。基本的にそれを知ってるものとして、細かいところを端折ってどんどん話を進めるもんだから、なんのこっちゃさっぱりなのだな。もっとも、ゲーテファウストは、よく知られてるファウスト伝説に対しても、かなり手を加えてるらしいけど。何にしても、こりゃあかなり手強いな。明日から2部が始まります。
そういや昔、「罪と罰」を読んだ時にも、「なんでロージャはラスコリニコフが金貸しの老婆を殺したことについてそんなに気に病んでるんだろう?」と思ったことがあったなぁ。