グールド790円シリーズの第二弾として、平均律クラヴィーア曲集の第1巻を買ってみた。たった今はまぞう経由でAmazonを見たら、690円とか書いてあったような気がするが、見なかったことにしよう。なに、在庫状況が「通常1~3週間以内に発送します」になっていたから、どうせさんざん待たせた挙句に「ごめん手に入らへんかったわ」といけしゃあしゃあと抜かすのだろう。そうに決まっているとも。
Bach: Well-Tempered Clavier, Book I
- アーティスト: Glenn Gould
- 出版社/メーカー: Sony Bmg Europe
- 発売日: 2008/02/05
- メディア: CD
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「憂鬱と官能を教えた学校」を読むと、和声の推進力、すなわちドミナント→トニックの力でもって音楽を前に進めるという点において、実はバッハもビバップも音韻構造的には同じである、というふうに菊地成孔先生はおっしゃる。ホンマですか、とマイルスの "Dig" とか "Cookin'" あたりの何曲かと聴き比べてみた。うーんすみません先生。ボクにはよくわかりません。いやおっしゃることは理屈としてはわかるのですが、こう、聴いてて「おお、確かに!」という感じになりませんでした。精進が足りませんですね。
さて、グールドの演奏は「ゴルトベルク変奏曲」が初めてで、それから最近になって790円シリーズでイタリア組曲、パルティータ、そしてこの平均律クラヴィーアと聴いてきたのだが、いったいどこが良いのだろう。
…おっとこいつは聞き捨てならない発言ですな。いやだけど、正直よくわからんのですよ。いやもちろんどの演奏も良いとは思うのだけど、「これがグールド!」ってどんな感じなのかよくわからない。初めてカザルスを聴いた時の衝撃があまりに大き過ぎたというのかもしれんなあ。