『これからの「正義」の話をしよう』を読んだ。別にソフトバンクの将来について語るわけじゃない。すみません、しょうもないボケで。
この本、良く売れているらしい。なるほどとてもていねいに、わかりやすく書かれている。けどやっぱりそれなりに気合い入れて読まんと、わけわからんようになりますな。
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
- 作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/05/22
- メディア: 単行本
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アリストテレスとかカントとかベンサムとか、ああそういや高校の時に社会の授業で聞いたよね、てな名前が一杯出てくる。タイトルにあるように「正義」の話なのだが、これはいわゆる政治哲学のテーマなのだな。必ず賛否両論を巻き起こす、アファーマティブ・アクションとか同性婚とか妊娠中絶とかいった諸々は、どのように正当化されるのか、あるいはされないのか。これをじっくりと吟味してみよう、てな話だな。でもどうやらこれらの善悪を判定するための普遍的で確実な基準なんてやっぱり無いみたいだ。そういう、意見を異にする人々の間でしっかりと議論しましょう、て。「そんなオチかよ!」ってずっこけた人もけっこういるかもしれんな。でもそんなもんだと思うよあたしも。
とりあえず、カントとかアリストテレスの本を読むにあたって、理解を助けてくれる本なんではありますまいか。