野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

駆け込み申請は危険ですのでおやめください

ウチの車、今年の10月に車検ですねん。
中古で買ったときにすでに9年落ちで、確かもう2回ほど車検を通しているから、かれこれ6年近く乗っていることになる。古い車というのは、買う時は安くて良いがそのあと金がかかるということを最近、ことに実感している。前回車検を通したときは、確か25万円くらいかかったんじゃなかろうか。今月の初めに旅行先でブレーキが異音を発した事件以来、こりゃもういよいよ買い替えだなと覚悟を決めた。車好きな人なら、あれこれ調べて比較検討するのも楽しいのだろうが、俺様の場合そういうのってジャマくさい。昔シビックに乗っていて、最近はレガシーに乗っていたのだがそのあまりの燃費の悪さに閉口していたので、とりあえずハイブリッドにしよう。補助金も出るみたいだし。だけどプリウスって結構高いから、インサイトにしようか。そんな感じでディーラーへ行き、ホンダのインサイトを「これちょーだい」と注文した。
今まで中古車ばっかり乗ってきたけど、今回は初めて新車を買うことになる。あれが8月の第1週だった。そのあと盆休みぐらいからエコカー補助金が無くなるという噂で、ディーラーに駆け込む人々が増えた、というような話を聞くにつけ、まあ良いタイミングだったなとは思う。
しかしその後の資金調達にはちょっと苦労した。One'sダイレクトで定期預金を解約しようとしたが暗証番号がわからなくなっていたり、それではというので銀行の窓口まで行ったものの通帳が間違っていたり、とまあ簡単に言えばおのれがスカタンなために無用なトラブルに見舞われまくりながらも、なんとか資金と必要書類一式をそろえ本日やっと納車の運びとなったわけだ。
前述のとおり、新車を購入するのは今回が初めてなのだが、いやはや納車の当日になってもまだ押印やらサインやらをしなければならない書類が次から次へと差し出されるのには驚いた。また、車検証を入れるホルダー(と呼べば良いのだろうか?)に同梱される取説類の分厚いこと。車本体の取説がおおよそ7mmといったところだろうか。カーナビはそれの軽く3倍はある感じだ。ページ数で言えば500ページを超えるボリュームである。こんなもんが本当にダッシュボードに入るのだろうか。と心配したが、そこはそれ、想定の範囲内というやつで、ちゃんと入るように設計されとるんですなあ。いや大したもんです。
数えきれないほどの書類に印鑑を押し、そしてレガシーからインサイトに荷物を移して疲労困憊。さてあとは新しい車に乗って帰るだけ、と思ったら、なんと「納車式」をやるとおっしゃる。一応は「もしよろしければ」的なオファーという体裁をとってはいるが、立派な看板をおっ立てて、花束まで用意されているものを一体誰が断れるというのか。営業所のスタッフ全員に囲まれて、主要なポジションの方々から名刺を受け取り、さらには花束贈呈ののち写真撮影、という羞恥プレイも強ばった笑顔で何とか勤め上げたのだ。偉いぞ俺様。