先週の月曜日は午後から講演会へ行っていて、夕方の早い時間に終わったのだが会社に帰るにはちと中途半端にすぎる。ということでさっさと帰ることにした。とはいうもののせっかく陽の高いうちに解放されたのだから、まっすぐ帰るなんてことはせず、梅田に寄り道をしたのだった。こういう時につい行ってしまうのが書店とCDショップでしょうやっぱり。久しぶりに大阪マルビルのタワーレコードへ行ってみた。例によって「輸入盤千円生活」でCDを2枚も買ってしまった。
そのうちの一枚が、「いずれのそのうち」と思っていたコルトレーンの "Giant Steps" だ。
- アーティスト: John Coltrane
- 出版社/メーカー: Warner Music France
- 発売日: 1998/10/14
- メディア: CD
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こんなあまりにもベタな名盤について、あらためて何か感想を書くっていってもなぁ… と一週間も放置していたのだった。「かっこよかったです。」はい、終わり。
ていうのも芸ないしな。別に何か気の利いたことを書かんとアカン、というわけでもないのだけど、なんかね。
超高速で転調しまくっていく様子が、実は4度圏(Circle of fourth)の上を3個とばしだか4個とばしだかでぐるぐるぐるぐる回っているということからGiant Stepsという名前になったのだ。菊地センセイが「東大アイラー」でそんなような解説をしていた。ははあなるほど、と思ったものだが実際に聞いてみるとなるほどこいつは確かにぶっ飛んどるわ。こんなことしたらもう調性もクソもないわな。でもすげえスリリングでクール。とにかく一曲目から突っ走って行き、トータルで37分ちょいだからもう息を止めたまんまで一気に駆け抜ける、とそんな聴き方をすべきアルバムだと思う(言うまでもないことだが、本当に37分も息を止めたら死ぬ。あくまでものの喩え)。だから、最近のボーナストラック入りで曲数が倍ぐらいに増えてるやつっていうのは間違ってる。曲数が多い方がおトクだろうなんて貧乏臭い考えで聴いてはイカンのだ。