野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

生きてるうちに聴いてみたいけどちょっと高すぎる

ポリーニベートーヴェン、とりあえず後期ピアノソナタを聴いてみるとこれがなかなかよろしい。となるとやはり、いわゆるところの「三大ソナタ」も聴いてみたくなるわけで。今回は超メジャーな14番「月光」を含む13番〜15番。

Beethoven: Piano Sonatas

Beethoven: Piano Sonatas


「ついかっとなってやった」みたいなアシュケナージも面白いけど、やっぱりちょっと疲れる。「一所懸命やってます」っていうケンプも良いのかもしれないが、どうも野暮ったい感じが拭えない。ポリーニは機械のように正確でありながらも、どこかエモーショナル。良いじゃないですか。「月光」の第三楽章なんかは、グールドのテクノっぽい冷たい美しさと疾走感が魅力だが、ポリーニはこれまた流麗にしてなんともいえない艶があるといいますか。なんだか他にも色々と聴いてみたくなりますな。困ったもんです。