野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

アーリア民族の優越性について

クラシックの曲というのは解釈の幅があり、演奏者によってずいぶんと印象が違うものだ、なんてことを言いますな。わたくしの場合はピアノ曲を好んでよく聴くので、これは確かにそうだなと実感としてあった。しかしいわゆる交響曲などは、ほとんど聴くことがないので、指揮者によって違うんだと言われても、へぇそういうもんでっか、というぐらいにしか思ってなかった。
ところが先日、どういう流れでだったかはよく憶えてないのだけど、YouTubeで「ベートーヴェン『運命』聴き比べ」というのをたまたま見た。
http://www.youtube.com/watch?v=5MSTKrZGY5Q&feature=youtube_gdata_player
ほほぉお〜。確かにこれは、ぜんぜん違うわ。この中では、ダイナミックで切れ味鋭いカラヤンと、やたら重厚な感じが妙にしっくりくるフルトヴェングラーが好みかなー。
と思って、今度はカラヤンベルリンフィルが、第一楽章をフルにやってる映像を見た。
http://www.youtube.com/watch?v=JGKY33n9Okg&feature=youtube_gdata_player
うっわー、なんじゃこのおっさん!すげえなカラヤン。脳溢血でぶっ倒れるんじゃないかと、心配でとても見てられない(嘘です)。いっやしかしテンション高いなぁ。ちょっとこれ、ちゃんと聴いてみたくなってきたぞ。
というわけで、金曜日の仕事帰りに難波でタワレコに寄って、買ってきましたですよ。ベートーヴェンの交響曲第5番、いわゆるところの「運命」と第6番「田園」を、ベルリンフィルカラヤンがやってるCDを。

Symphonies 5 & 6

Symphonies 5 & 6


あまりに有名すぎて、じつはまともにちゃんと聴いたことがないというのは、クラシックの曲では割りとよくある。この5番なんてまさにその典型なんじゃないか。
というわけでじっくり聴いてみましたです。
うーん、良いなあカラヤン。なかなかやるじゃないか。さすがナチス党員だ。このグラモフォンの、ベルリンフィルカラヤンによるベートーヴェンの交響曲シリーズ、他にもあれこれ聴いてみたいぞ。