野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

イタリア語はトリュフ探しか手品のように難しい

リカーショップにワインを買いに行ったら、先週最後の一本だと思って買ったBoar Doeがまた一本だけ売られていた。おおこれは運が良い、と思いつつも一部に釈然としない気持ちが残るのだが、とにかく購入。こいつを飲みながらゆっくり映画でも観よう、ということでやっと「食べて、祈って、恋をして」( Eat Pray Love)に手を出した。数年前にローマ編だけ少し観て、そのうちちゃんと観ようと思っているうちにハードディスクから消えてしまっていた映画だ。ありがたいことにこれがAmazonビデオのラインアップに入っている。

ジュリアロバーツ主演の映画を観るのは久しぶりだ。「 エリン・ブロコビッチ」以来じゃなかろうか。まあすっかりおばはんになってしまっているわけだが、あのガハハ笑いは「プリティ・ウーマン」の頃から変わってないな。
ジュリアロバーツの演じるどうにも落ち着きのない女・リズがニューヨークで離婚し、ローマで大飯を喰らい、インドでヨガと瞑想をして、バリ島で胡散臭いブラジル男と恋に落ちる。いやまさにタイトル通りEat Pray Loveなわけだが、これがなかなか楽しい映画で。特にローマ編かな。最初はバールでの注文もままならない(ローマのバールって本当にあんな強烈に混雑してるのか?)リズが、あっという間にイタリア語をマスターして、友人たちとのランチでまことに手際よく注文をしていく様子が、イタリア語の響きの気持ちよさと相まって実に痛快なのですな。
この映画の最初のシーンは、まだリズが離婚する前に出張で行っていたバリ島で始まる。占い師のクトゥという爺さんに、「2回結婚する。短い結婚と長い結婚だ。そして半年から10ヶ月の間にすべてを失う」なんて予言されてて実際にそうなるわけだけども、これって暗示というかほとんど呪いに近いよな。ちなみにこのクトゥさん、実在の人物であるらしい。映画に出演していたのはご本人ではないのだが、どうもなんだかどこかで見たことのあるような感じの人だなー、と思ったらそうだ、木村充揮名人だ。いやもちろん別人なのだけど。そのうち白目むいて吠えたりするんちゃうかと思ったり。
ところで問題のBoar Doeはまだちゃんと1/3ほど残っている。よくやったぞ俺様。