野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

どの辺がペンギンなんや

Facebookなんかを見ていると、宣伝のポストについ乗せられてしまうことがある。つい先日も、「マンチェスター発のアコースティック・エレクトロニカユニット、GoGo Penguin」なんていうのがあって、なんだそのふざけた名前、ていうかアコースティックなのにエレクトロニカって何言ってんだお前。などと思いつつその動画を見たら、これええやんけ、とあっさりヤられてしまったと。で彼らの"A Humdrum Star"という最新作を入手してみたわけです。

A Humdrum Star

A Humdrum Star

本来エレクトロニカってのは電子楽器を使うもの、と思っていたがWikipediaを見てみるとその中には「生楽器系」などという分類もあり、しかも現在ではこちらが主流になりつつあるってんだから驚いた。フェネスなんかはこちらに分類されるんだそうで、いやでもあれって生楽器だったのか?
けれども実際、このアルバムだって、先入観なしになんとなく聴いたら、アコースティックだとはなかなか気づかないかもしれない。それぐらいにエレクトロニックな音。ピアノとベースとドラムだけなのに。実は彼らの昔のアルバムも視聴してみたのだけど、ここまでエレクトロニカっぽくはなかった。どちらかというと、ちょっと上原ひろみのトリオ・プロジェクトっぽい、ジャズよりの雰囲気。それを生音だけでこんな感じにして、単調な中に心地良いゆらぎのようなものがある、なんとも中毒性の高い作りになっているのだな。何だかよくわからんが、すごいヤツらだな。