野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

うどん県詣で

香川までうどんを食いに行った。いやマジで。初めて四国へ行った時は、そもそもロクに下調べもしてなかったし製麺所で並んで、なんていう根性もなかったので高松駅前にあるセルフうどんのチェーン店でぶっかけうどんを食べるなんてことをやらかしていたわけだが、今回は炭水化物ジャンキーのうどんマイスターによる企画ツアーなので安心だ。
出発は午前7時前(わたくしが家を出たのは6時)。そんな早い時間に… と怯んだわたくしに、マイスターは「うどん道は険しいのです」と一言。はい、すみません覚悟が足りませんでした。
中国自動車道から明石海峡大橋を経由して淡路島を縦断し、鳴門大橋で四国に上陸。それから坂出へ。最初のターゲット「がもううどん」には10時ごろに到着した。話には聞いていたが何十人という行列に驚いた。

が、20分ほども待ったらうどんにありつけた。小(1玉)150円に温泉卵100円をトッピング。しめて250円。

いやあ、美味いですな。さぬきうどんってコシがしっかりしたやつばかりだと思っていたが、これなんかはそうでもない。ややユルめ。しかし出汁が美味く、麺とのバランスがなんとも絶妙だ。
そして2軒目へ向かう。次はまんのう町にある「谷川米穀店」。ここで冷たいやつを。

おお、これまた美味いやないか。今度は結構コシの強い麺かな。シンプルなしょうゆぶっかけうどんだ。酢も置いてあって、途中で入れると味が変わって面白い。わたくしたちが食べ終わって外に出たくらいで、麺が無くなったので本日は終了、と。なんてこった、まだ12時半ぐらいだろ。いや、危ないところだった。
次は「長田 in 香の香」という妙な名前の店で釜あげうどんを食べる。アゴ出汁が濃厚。うどんがゆで上がるまでの間に、湯呑みに入れた出汁を少しばかりなめてみたところ、こりゃまたずいぶん濃いな、と思ったものだが実はこれ、びちゃびちゃの釜あげうどんを食べると、ほどよく薄まってなんとも言えない味になる。

蕎麦湯のごとく、麺を食べ終わった後にうどんのゆで汁を出汁にぶち込んで飲むと、これがまたたまらんわけで。
当初の計画では3軒、だったのだが「もうちょっとイケるんちゃうか」という意見が多数を占め、4軒目に行くことになった。宮川製麺所。これまた冷たいぶっかけうどん。これぞ小麦粉!という味の麺で美味い。

全部で4軒。いやーしかし実際に行ってみるまでは、そない4軒とか5軒とか、うどんばっかり食えまっかいな、と思っていたのだが、けっこうイケてしまうものなのだなあ。うどんも店によって全然違うし、何軒回っても食べ飽きない。奥が深いですな。というか恐ろしい食べ物だな。

この辺りに父母ヶ浜(ちちぶがはま)というのがある。なんでも「日本のウユニ塩湖」なんて言われてインスタ映えするってんで有名になったらしいところへ行ってみた。
いや、ウユニ塩湖とは違うわな。

でもキレイですけどね。
この浜はかなりの遠浅になっている。われわれが行った時はちょうど干潮で、びちゃびちゃの浜が海まで続いている。少し水の残ったあたりをよく見ると、いろんな水の生物がいる。ヤドカリとかクラゲとかヒトデとか。ヒトデは一見じっとしているようだが、実は微妙に動いている。

タイムラプスで撮影すると面白い。