野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

弁護士がなりすましをしたらあかんでしょ

正月休みも本日で終わり。
午前中なんとなくダラダラして、午後の遅い時間、少しばかり陽が翳り始めたぐらいに、やっとのことで走りに出る。
なんとか日が暮れるまでに帰ってくることができた。

嫌々ながら出て行ったわりには12kmなら、まあ上出来だろう。

これで、年末年始の9連休の間に合計40km走ったことになる。ええんでないの。

昨年のブラックフライデーで、安くなっていたAmazon Fire TV Stick HDを買った。

で、買ったまましばらく放置していたのを、この休み中にやっとセットアップした。
そのFire TVで、Amazon Prime Videoの『ある男』を観た。話の順番を入れ替えたりはしているけど、わりと原作に忠実な感じはしたな。
でも、登場人物の内面というかあれこれ考えているのを、実際のセリフにはせずに演技だけで表現するのは、なかなか難しいわけで、その辺どうしても原作と比べると物足りなさを感じてしまう。そんなの比べる方が無茶なんだけども。
まあ、よくできていると思う。

ちなみに、Prime Videoを見るだけなら、今までもAppleTVとiPadミラーリングでできていた、という事実については、しばらく忘れることにしよう。

創業大正9年ですって

昨日の午前中に、実家の玄関前の掃き掃除(落ち葉がたまっていた)をしたところ、箒の長さが中途半端だったせいで微妙な体勢になり、それ以来どうにも腰が痛い。
そうやってわたくしの腰を犠牲にしてまで掃除したというのに、今朝はまた落ち葉がたまっている。どうも昨夜はけっこう荒れ模様だったようだ。鳥取の天気であるなあ。
本日は大阪に帰る。15:10発のバスを予約してある。
実家の戸締まりをして、ボノスでパンを買って(どえらい混み様だった)、昼飯はまねき吉方店かつ丼とミニうどんのセットだ。

美味かった。ところでまねきって叶店もあって、あっちも両方ともパチンコ屋と同じ敷地にあるなあひょっとしてパチンコ屋がやってるの?でもまねきってかなり昔からあるけど、と思いつつ調べてみたところ、パチンコ屋UFOを経営する(株)三洋商事を傘下に持つサンヨーグループの、(株)テイスティーワンによる経営だったのだな。サンヨーグループの沿革によれば、まねき湖山店を取得したのが2007年とある。経営難だったうどん屋がパチンコ屋に身売りした、というところか。

高速バスは、途中宝塚を先頭にした10kmほどの渋滞により、少路駅には20分強遅れて着いたものの、特に大きな問題もなく帰宅できた。やっぱり大阪は鳥取に比べると暖かい。もちろん戸建てとマンションの違いというのもあるだろうけど。
夕食にボノスで買ったバゲットを食べてみた。
なるほど、行列してまで買うほどものではなかったな。

陸ハイボールは売り切れだったけど

本日は高校の同級生と飲み会。ということで、地元の友人に予約してもらったのは、魚鮮水産鳥取駅北口店
魚鮮は「ぎょせん」と読むのだと思っていたら、正解は「うおせん」らしい。
前回1人で行ったことがあり、なんとも微妙な店だったと記憶している。

が、今回5名で行ってみたところ、そんなに悪くはなかった。
昨年の夏に炭屋吉鳥へ行った時は、コース料理のボリューム難儀した、ということがあったので、今回はコースも飲み放題も無しで、席だけの予約にしている。

やはりそっちが正解だろうな。ほど良い量の料理はけっこう美味かったし、酒も仙禽と伯楽星を飲めたし。
店は2時間で追い出されるので、いつもならもう一軒行くところなのだけど、1月3日だとそもそも営業している店が少なく、何軒か心当たりに電話してくれたようだが空きも無かったようで、ここであっさり解散、ということになった。我々も年老いてきたのだ。まあ健全でよろしかろう。
帰って風呂入ってから、ビール一本だけ飲んだけどね。

地方のモビリティ問題について考える

過去4年の年末年始は、鳥取の実家には帰らず大阪で過ごした。実家にはもう誰もいないし、鳥取なんて寒いし下手したらドカ雪だし、ということで積極的に帰省する理由は無いからだ。
でも、だいたい2日は親戚が集まって宴会などやってるし、3日は高校の同級生と飲みに行くことが多かったし、てなこともあるので、今回は年が明けてから帰ることにした。雪の心配をしたくなかったので、高速バスを予約して。
ということで朝9:10大阪梅田発の高速バスに乗り、ほぼ定刻通り、12時過ぎに鳥取に到着。
レンタカーを13時に予約しているので、それまでに昼飯を食べる。砂丘そばでかき揚げそば。

それにしても、街中には雪なんぞカケラほども見当たらないし、晴天だし。これなら普通に車で帰れたんでは?と思ったりもするが、まあこういうのは保険みたいなもんでね。実際、バスだと自分で運転しなくて良いので、その辺はやっぱり気楽だし。
で夕方から親戚の家に行くので、最寄りのバス停へ行ってバスを待つのだが、時間になってもバスは来ない。年始なので特別ダイヤではあるが、それでも運行しているはずなのに… 何らかの理由で遅れているのか、それともやはり、特別ダイヤではその便は運休なのか。
よくわからんな、と思いつつ何となくGOアプリを開いてみたら、使えるっぽい。以前は「サービス対象外エリアです」と言われて使えなかったはずだ。
半信半疑で乗車場所と行き先を指定したら、さくっと配車でき、数分後にタクシーが到着した。何てこった。乗車後に運転手さんによると、なんでも6〜7か月ほど前からGOが使えるようになったのだとか。
いや、9月からってことはほんの3か月前ですやん。

何てこった。知ってたら最初からアプリで配車したのに。
まあそんな感じでとにかく無事に親戚の家に着き、思うさま飲んだくれたのでありました。

謹賀新年2025

今年も初詣は早朝に、水無瀬神宮まで。

午前7時半なんて、人はまばら。

のんびりしててよござんす。
お節料理というほどのものは用意しておらず、煮物などを少々。

若波を軽く一杯引っかけて、少しばかり休憩したら走り初めってなわけで。

桜通りあたりで、まったりと11kmほど。
途中で何やら行列に遭遇。

これってひょっとして…
茨木神社に参拝する人たちの行列か!

えげつないことになってますな。参道に収まり切らず、鳥居より外、桜通りまで数十mほどはみ出している。まあアレよね、朝おせちなど食べてから、ほなぼちぼち初詣でも行きまひょか、という感じな人々のピークなんでしょうな。こういう人達は行列なんぞ苦にならんのでしょきっと。
あたしゃ無理。

帰って風呂入って昼飯食べて昼寝して、しばらく本など読んで過ごし、夕方からは三文字の立ち飲みへ。
16:00スタートとのことだけど、いったい何時ぐらいに行くのが良いのかよくわからず、とりあえず一巡したかな?ぐらいの17時過ぎに行ってみたら、それなりの客入りながら、我々も入れなくはない。よかったよかった。
串揚げ3本セット。きんぴら牛蒡、うずら、牛肉。

おでんもいっとこう。春菊と紅しょうが天。

ビールだけと思ってたけど、こんなんやっぱり日本酒も欲しくなる。最近かどや酒店イチ推しの、雅楽代(うたしろ)。

なかなか充実した元日でありました。

出汁は日本人の心です

ほぼ100%の例外なくみんなが口を揃えて言うことには、
「一年あっという間だった、もう大晦日だなんて信じられない」
そうですね、わたくしもそう思います。
ほんと、いったい何だったんだろうな2024年。
ということで、よくわからないままに今年の年越しそばは鴨南蛮だ。

鴨は業務スーパーで買った冷凍鴨ロースだが、出汁は昆布とかつおぶしから取った。
それだけのことでずいぶんと美味くなるものだなあと感心した。
ロクでもないことばかり次々と起こる世の中だったけれども、わたくし自身はというと、大過なく一年すごすことができて、まあ良かったんではないかと思う。来年も機嫌良くいきたいもんですな。

東京行ったら泊まってみようか

なんだかインパクトのあるタイトルが気になっていた『世界マヌケ反乱の手引書』、実はそんなに新しい本ではなく、単行本では2016年に出ていたらしい。それが今回「増補版」として文庫化された、ということか。

なんだかもう、無茶苦茶な本だ。とにかく異様にテンション高い。エクスクラメーションマークの出てこないページは無い。「マヌケ」「ヤバイ」というワードの出現頻度は、タランティーノ映画の4-letter wordsのそれを凌ぐ。
初っ端から、「街中でどうやって騒ぎを起こすか」という話。何をアホなことを、と思いつつ読むのだが、これがまたアホすぎて滅法面白い。
そもそもマヌケとは何か。
キャッチフレーズに「金持ち優先社会とは無縁の場所で、最高に面白いやつらと楽勝で生きよう!」とある。金持ち優先社会、それはつまり資本主義+ネオリベ的弱肉強食社会ということであり、さらには、アホなことをやる自由が奪われた社会、ではないかと思う。そのような社会におけるルールや規範から外れている、あるいは適合できない人々をマヌケ、と呼んでいるのではないか。
マヌケ=頭が悪い、ではない。むしろその逆なのではないか。単に価値観が違うだけの話なのだが、今はそういう「マヌケ」な人々が生きづらい社会なのだ。
だいたいが、その「マヌケ」たちをマヌケたらしめているルールとか規範自体がそもそも、その根拠なり由来なりをじっくり考えてみると、意外とインチキなものだったりする。貨幣とか国家とかの本質をラディカルに考えていくと、なんだかどうも怪しいぞ、という、けっこう深い話もあったりする。だから、マヌケたちがやっていることを、革命後の世界の先取りあるいは予行演習であると考えると、妙に納得がいく。プレイディみかこさんが解説に「間が抜けてるんじゃなくて、間を抜けるのだ」と、実に上手いこと言っている。

この本の最後には「世界のバカスペース(あるいはバカセンター)」のリストがある。その中に新宿のベルクと鳥取の汽水空港も含まれている。なるほど、ということは、わたくしの知っているあそことかあそこも、実は結構バカスペースだったりするんじゃないかと思って、ちょっとほくそ笑んだりしている。