この前読んだ「震える牛」をWOWOWのドラマWでやっている。いや、ドラマWでやるから原作が注目されてわたくしの目にとまったのだけど。
すでに2回放映されているのだが、なかなか面白い。主役の刑事・田川はさえない中年男で、個人的には原作のイメージからすると「1Q84」に出てくる私立探偵・牛河なのだが、ドラマではなんと三上博史だ。そりゃないだろ、怪しい食肉加工メーカー「ミートボックス」を告発する元従業員の役を演じる温水洋一のほうがよっぽどしっくりくるだろ、と思ったものだが、2回見た時点で、いやいやこれもありだわな、と思うようになってしまった。三上博史恐るべし。いやそれより、やっぱりミートボックスの八田社長役である古田新太がスゴいな。原作で「なんだか薄気味悪い男」なんて言われ方をしているが、ドラマではそんな生易しいもんと違いまっせ。主役級の存在感ですな。
それにしても、スーパーマーケットの店内という設定の場面もあるのだが、あれどうしてるんだろう。そんなセットを作ったんだろうか。あんなドラマのロケに使わせてくれるスーパーがあるとは思えないのだけど。そもそも内容が内容だけに、とてもスポンサーなど付きそうになく、だからWOWOWでやっているのだ、というような意見もあるわけで。意外とイオンあたりが協力してたりして。まさかな。
あと残り3回。もちろんストーリーは知っているのだけど、原作と違う部分もあったりするわけで、その辺どんな風にまとめてくるのか、気になるところですな。
