野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

爪が

大抵のプールには脱水機がある。コナミスポーツ茨木アネックスにもある。脱水機の内部では、たくさんの小さな穴が空いたカゴが回転しているというのが一般的な構造だ。脱水槽に水泳着を入れて、フタをして、回して(脱水して)、フタを開けて、取り出す、というただそれだけのこと。なのに、なぜ、あんなことになるのか。
水泳着を取り出すために手を突っ込んだら、右手人差し指の先が脱水槽の穴のエッジに垂直に当たって、ツメの左端が縦に裂けてしまった。軽く血がにじんでいる。そのままで何とかならんかなと思ったけど、人差し指の先というのは、さすが人を指すだけあって、実に日常の動作のなかであちこちと接触するものだ。そのたびに、ツメの患部が引っかかって剥がれそうになる。これはなかなか痛いのだ。仕方が無いので深爪ギリギリのところまで爪を切り、まだ裂け目が残っているので、そこを保護するために絆創膏を巻いた。
人間の体は、ごく一部がほんの少し傷つけられただけでも、精神的には結構なダメージを受ける事があるというのがよくわかった。もう鬱陶しくてしょうがない。誰に文句を言うわけにもいかないし。